弓道で早気になってしまう原因と的中率を上げる改善方法とは?

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的中率に影響も!弓道で早気になってしまう原因と改善方法

的中率に影響も!弓道で早気になってしまう原因と改善方法

弓道経験者の多くの人を悩ませる早気。

 

的中率に影響が少ない場合もあるため、特に対策をしない人もいることでしょう。

 

しかし、早気は放置するとさまざまなデメリットの原因になります。

 

そのため早気は改善する必要がありますが、実は簡単に改善できるものでもありません。

 

そこで今回は早気がもたらすデメリットに加えて、その原因や改善方法も確かめていきましょう。

 

早気はなぜよくないのか

そもそも早気はなぜ改善する必要があるのでしょうか。

 

それは次のようなデメリットがあるためです。

 

動作の再現性がなくなる

  • 早気は動作の再現性を無くし、的中率に影響

します。

 

的中率に影響があると聞くと「早気だけど的中率は悪くない」と思う人もいることでしょう。

 

それは狙い目(的を狙う位置)のつけ方が優れているか、会に入るまでの動作がスムーズで、体にブレが生じていないことが考えられます。

 

しかし早気は徐々に進行していく病気のようなものです。

 

最初は「少し早いかな」と感じる程度のものが、気がつくと口割りまで下ろす前に離れを行なってしまっている、ということもあります。

 

当然そうなると会で形を整えることはおろか、会に入ることすらできません。

 

さらに動いている最中に矢を放つことになるため、再現性が低い射になってしまいます。

 

「早気だけど的中率は悪くない」と言えるのは今だけです。

 

じわじわと的中率に影響がでて、気付いたときには、中ることのほうが珍しくなっているかもしれません。

 

 

審査に受かりにくくなる

早気がもたらす悪影響は理解できたと思いますが、現在的中率が高い場合は、まだまだそのデメリットを実感できないことでしょう。

 

なかには「自分の場合は大丈夫」と考えている人すらいるかもしれません。

 

しかし早気のデメリットは的中率だけではありません。

 

  • 早気は審査の時にも悪影響

を与えます。

 

特に早気は多くの人を悩ませる問題でもあるため、早気の有無を厳しくチェックする審査員もいます。

 

初段までは早気があっても、他の部分が整っていれば、審査をパスすることは難しくありません。

 

しかし初段以上になると、早気のまま審査をパスすることは、非常に難しくなります。

 

 

 

なぜ早気になってしまうのか

早気は意識しないうちに進行していきます。

 

しかし、一体なぜ早気が引き起こされるのでしょうか。

 

的中ばかりに気が向いている

まずよく言われる理由が

  • 「的中ばかりに気が向いている」

という理由です。

 

しかし、なぜ的中ばかりに気が向いてしまうと早気になるのでしょうか。

 

「的に中てること」を目的にしていると、的中したときに喜びを感じます。

 

これは脳内にて、目的を達成したときにドーパミンという、快楽物質が放出されるためです。

 

しかし、この快楽を脳が覚えてしまうと「もっと早くドーパミンが欲しい!」と急かすことによって、会に入って姿勢を安定させる前に離れてしまうのです。

 

弓が重すぎる

  • 弓が重すぎることによって会を長く保てず、それが原因で早気になっている

人もいます。

 

初めて弓を触ったときは少し重いと感じても、次第に慣れてくるものですから、そのまま使い続けるように言われることも少なくありません。

 

しかし初めて的前に立ったときから、ずっと早気が続くようであれば、その原因は弓の重さが筋力に見合っていないと考えることができます。

 

会を長く保つことばかりに気が向いている

早気の原因の一つと考えられる

  • 「イップス」

と呼ばれる症状があります。

 

これは過度の緊張や不安によって、筋肉が不随意の運動を起こす症状です。

 

自らの早気に気づくと「早く直さなければ」と焦る気持ちによって、逆に早気が悪化することも少なくありません。

 

これは焦る気持ちがイップスの引き金となり、さらなる状態悪化を招いていると考えることができます。

 

早気を直す練習

早気を直すためには次のような対策があります。

 

自分の状態に合わせた対策や練習が必要ですが、原因がはっきりしない場合はできることすべてを行なってみましょう。

 

呼吸を数える

自分では長く会を保ったつもりでも、周囲から見ると早気になっていることがあります。

 

このような場合は、感覚だけではなく、

  • 離れを行なうまでの長さの基準を設ける

と改善のためには効果的です。

 

数字を頭の中で数えて対応したいところですが、頭の中ではいくらでも早く数えることができるため、あまり効果がありません。

 

そこで

  • 自らの呼吸を数える

ようにしてみましょう。

 

呼吸も頭の中で数える数字同様に、ある程度調整できてしまうものでもあります。

 

しかし頭の中で数える数字ほどは自由に調整はできないため、早気対策にはもってこいです。

 

会に入ったときにゆっくり2回呼吸し、そして離れるようにしてみると程よい長さになります。

 

しかしそれでも早気になってしまう場合は、数える呼吸の回数を増やして対応してみましょう。

 

 

離れをせずに打起しに戻す

的中ばかりに気が向いて早気になっている場合では「会に入る→すぐに離れを行なう」という条件反射が出来上がっていることが考えられます。

 

そのため、この条件反射を修正する必要があります。

 

そこで

  • 「会に入ったあと、離れをせずに打起しに戻す」という方法

を試してみましょう。

 

繰り返すことによって「会に入る→すぐに離れを行なう」という条件反射を、打ち消すことができる可能性があります。

 

この方法は、早気を起こしてしまうシチュエーションで繰り返すと、効果が高いため、可能であれば的前で矢を携えて行なうようにしましょう。

 

弓を軽くする

弓が重いことが原因で早気になっている場合は、

  • 弓を軽くする

だけで修正することが可能ですが、一気に軽くしてしまうと矢飛びが変わって別の問題が生じます。

 

そのため矢飛びに影響が出ないように、少しずつ重さを下げて、早気が改善されるようにしていきましょう。

 

 

 

まとめ

「早気でも的中率に影響は出ていないから大丈夫」と考えてしまうことが、早気の最も怖い部分です。

 

しばらくすると、高い確率で的中率が下がります。

 

そのとき慌てて早気の修正を試みても、すでに深刻な状態になってしまっているということも、少なくはありせん。

 

早気が深刻な状態になると、それだけ改善にも多大な労力を必要とします。

 

早気になってきたと感じるようになったら、的中率に関係なく、早めの対策で修正できるようにしましょう。

 

 

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