おすすめの弓道・アーチェリー教材
弓道射法八節習得プログラム〜射法八節を習得して中・貫・久を鍛え試合に勝つ方法〜【天皇杯覇者 土佐正明 監修】
弓道上達革命 〜初心者と指導者向け〜【天皇杯覇者 教士七段 増渕敦人監修】DVD2枚組
弓道上達の極意〜的中率アップの練習法〜【筑波大学体育会弓道部部長 松尾牧則 監修】
アーチェリー上達革命〜試合でも良い点数を打てるようになる効率的練習法〜【元・慶應義塾大学 洋弓部監督 佐藤達也 監修】DVD2枚組
【押手が安定しないと的中率が下がる!】
今回は多様な射癖のなかから、特に初心者に多い「押手のブレ」について解説していきたいと思います。
押手とはつまり弓を持つほうの手、左手のことですね。
弓道用語には左手を表す言葉がいくつもあり、左手のことは押手の他にも「弓手」「先手」と呼ばれることがあります。
この記事では「押手」という呼び方でご説明しますが、弓手や先手でも意味は同じです。
初心者の的中率がなかなか上がらない一因となっているのが、この押手の「ぶれ」です。
弓の扱いに慣れていない方の多くは、離れの段階で弓よりも矢のほうに意識を向けてしまいがちです。
しかし離れで意識すべきはむしろ押手のほうであり、妻手に意識を向けていると弓の方向が安定しにくくなります。
ざっくりとではありますが、これが初心者の押手がぶれてしまう原因です。
もちろん、押手だけで離れを行うというわけでもありません。
弓は押手と妻手で押し開くのが正解であり、どちらかの力だけでなく押手と妻手の伸び合いの決算として行うべきなのです。
こうして押手を安定して使えるようにならない限り、押手によって把握されている弓そのものが安定するはずもありません。
つまり押手の使い方が、的中率にも大きく影響しているということができるのです。
【押手がぶれたり上がったりする癖はどう直す?】
押手がぶれるのは、主に
- 力の加え方を間違えている
ことが原因です。
あまりにぐいぐいと押し込みすぎていると、余計な腕の力が加わわってしまうために本来の狙いとは逸れた方向を向いてしまうのです。
逆に入れるべき力が足りていない場合も、妻手の力に引っ張られて狙いが定まりにくくなるでしょう。
押手を安定させるためには、押手と妻手の両方を適切な力加減で扱えるようにならなければなりません。
力を入れ過ぎることなく、かといって抜きすぎることなく、前方と後方の力の伸び合いがバランスよく保たれる力加減を覚えるようにしましょう。
…というと、多くの人は腕の力に意識を割きすぎてしまうかもしれませんね。
押手と妻手をバランス良く扱うには、腕そのものよりもむしろ胸の中筋から体を割り入れるようなイメージを持つことが大切です。
いわば、腕ではなく「上半身全体」の力を使って、押手をサポートするような感覚ですね。
そうしたイメージを持つことで、しっかりと肩を入れることができるようになるはずです。
肩に位置が定まると自然に押手の支点も定まるため、より安定した射が行えるようになります。
それでも上手くいかないなら、
- 上半身に力を入れる順番が間違っている
のかもしれません。
押手がぶれたり上がったりする方は、手・前腕・二の腕・体幹の順に力を入れようとしていませんか?
これでは腕への負担が大きくなり、実質「押手だけで力を加えている状態」になりやすいです。
そうではなく、力を入れるときは体幹から合わせ、
- 二の腕
- 前腕
- 手
と、徐々に体の中心から手先に向かわせるようにしましょう。
この順番を意識するだけでも、手押しになっていた方の癖はある程度よくなると思います。
押手のブレの解説動画
弓道で上達する方法
弓道で上達していくためには、
- 基本的な知識
- コツ
- 練習方法
それらを知っていることで、指導された内容を深く理解でき、記録を伸ばすことにつながるでしょう。
そのような基本的な知識やコツ、練習方法を無料メールマガジンで配信しております。
ぜひご登録ください。
弓道で上達していくには
- 一流の人がどのような練習や考え方をしているのか?
- 一流の指導者がどこをポイントとして指導しているのか?
それらを知ることができる、おすすめのDVDがこちらです。
ぜひご覧ください。
- 『手の内』
- 『射形の美しさ』
- 『集中力と精神力』
- 『射技の美しさ』
- 『離れでの理想的なタイミング』
- 『体配の極意』
弓道上達革命 〜初心者と指導者向け〜【天皇杯覇者 教士七段 増渕敦人監修】DVD2枚組
- 中・貫・久に関する悩みの解消
- 思い描いた通りの動作が習得できる
- 射法技術の向上
- 皆中の喜びを知る
- 武道精神がより培われる
弓道射法八節習得プログラム〜射法八節を習得して中・貫・久を鍛え試合に勝つ方法〜【天皇杯覇者 土佐正明 監修】
- 「的中率を上げるための方法」
- 「早気を解消する方法」
- 「正しい射法八節」
- 「正しい道具の扱い方」
- 「結果につながる指導方法と練習方法」
関連ページ
- 弓道で知っておきたい遠的と近的のフォームやコツの違いとは?
- 現代の弓道には、大きく「近的」と「遠的」の2種類があります。 礼儀作法や競技規則は原則として同じですが、近的と遠的にはコツや考え方といった点で様々な違いがあることを理解しておきましょう。 的の大きさも近的で直径36センチ、遠的で100センチと異なりますので、実際に挑戦してみると近的と遠的には見た目以上に差があることを実感できるかと思います。 一概にどちらが難しいという話ではなく、近的が得意という弓士もいれば、遠的のほうが得意だという弓士もいらっしゃいます。
- 弓道の引き分けを上達させる3つのコツとは?
- @「引き分け」という言葉に引っ張られないA矢束を最大限にとるBナナメ上に向かって押すなどの注意点やポイントを詳しく紹介いたします。
- 前離れになってしまう原因は?弓道の上達を阻害する厄介な射癖について
- 前離れは非常に厄介な斜壁のひとつで、一度ついてしまうと簡単には直りません。 練習をしているうちに自然に直ったというケースは稀で、前離れになっていると感じたらそれ相応の改善策を取る必要があるのです。 改善策にもいろいろありますが、まずは前離れに至った「原因」をしっかり確認しておいたほうがよいでしょう。
- 弓道における「角見」の考え方と改善法について
- 角見とは、手の内を整えた際に弓の内竹右角に接する点のことを指します。 弓道の動作では角見の使い方が重要視されます。 その理由は、弓手の力を効率よく運用するためには角見を上手く使う必要が生じるからです。弓道をやっていれば、誰でも一度は「もっと角見を利かせろ」と指導された経験があるのではないでしょうか? その感覚がいまひとつ理解できなかった方は、親指の付け根を使って「捻り」を発生させることだと噛み砕いて考えてみましょう。
- 弓道射の良否を決定する離れがうまくいかない3つの原因と対策とは?
- 射法八節の七節にあたる「離れ」は、射の良否を決定づける大きな要素のひとつです。 たとえ会までが完璧にできていたとしても、離れが上手くいかなければ矢を真っすぐに飛ばすことすら難しいでしょう。 弓道において大切な離れという動作ですが、ご存知の通り悪い「射癖」のつきやすい段階でもあります。 前離れ・ゆるみ離れ・すくい離れ等々…細かいものまで数え上げればキリがないほどです。 そこで今回は、様々な「離れが上手くいかない原因」とその対策について解説していきたいと思います。 近頃、離れが思うようにできていないと感じている方は、ぜひ参考にしてみてください。
- 弓道射癖を多く生み出す大三で注意したい肩の使い方とは?
- 射法八節における打起しと引分けの間に存在する「大三」。 弓を三分の一ほど押し開いて力の入れ具合を保持する…という、素人目には実行していることが分かりにくいほど地味な工程です。 しかし弓道に携わっている方ならば、誰しも大三の重要性については身をもってご存知のことでしょう。 長くなってしまうので大三の重要性についての解説は省略しますが、要は「引分けをスムーズに行う」というのが大三の目的であるわけです。そして大三に関わる射癖の多くは、「肩の使い方」と密接な関係があることも特徴です。解説していきます。