初心者向け!弓道の手の内の作り方を徹底解説

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【弓道の手の内の作り方】

初心者向け!弓道の手の内の作り方を徹底解説

弓道初心者が最初の当たる壁のひとつが「手の内」ではないでしょうか。

 

手の内とは要するに「弓の握り方」のことですが、当然ギュッと握ればよいというわけではありません。

 

安定した射を行うためには、それ相応の手の内の作り方というものがあるのです。

 

しかし手の内は、一朝一夕で身につくものでもないのです。

 

弓道をはじめたばかりの頃、手の内の練習でマメができたり指先が筋肉痛になってしまったなんて経験を持つ方も多いのでは?

 

そこで今回は、初心者に向けた「手の内の作り方」やコツ等について徹底的に解説していきたいと思います。

 

手の内の作り方は指導者・流派によっても異なる場合がありますが、今回ご紹介するのはあくまで一般的な手の内であるということはあらかじめご了承ください。

 

それではまず、以下で基本的な手の内の作り方を見ていきましょう。

 

詳しいポイントの解説については、次項から始めていきたいと思います。

 

 

基本的な手の内の作り方

 

1.構えた時に手前になる弦側の面の、内竹の左より3:7になる部分に虎口を当てる。
2.虎口を巻き込むように、天紋筋を弓の外竹の左側に当てる。
3.卵を握るようにして小指と親指をすぼめ、外竹の右側面の角を小指の第一関節に当てながら指を曲げて押さえる。
4.小指・薬指・中指の順に、三本の指の先端が揃うように曲げて右側面を押さえる。

 

 

【天紋筋とは?弓道の手の内を作るのに知っておくべき部位の名前】

 

先ほどはあえてそのまま説明しましたが、手の内の作り方には

  • 「天紋筋」
  • 「虎口」

といった独特な弓道用語がいくつも登場しましたね。

 

手の内の作り方に限った話ではありませんが、弓道には専門用語が非常に多いため、初心者が戸惑ってしまう場面も多いです。

 

ここでは、手の内の作り方に関わる弓道用語について簡単にご説明していきましょう。

 

 

天紋筋

 

天紋筋(てんもんすじ)は、手のひらを曲げたときに生じる一本のラインを指します。

 

指を揃えたままで手を「く」の字に曲げてみてください。

 

すると手のひらの真ん中あたりに一直線のラインができるのがわかるでしょう。

 

これを天紋筋と呼びます。

 

人間の手には普通、ひらがなの「て」のような形のしわがあり、その上にも一本の横線があります。

 

天紋筋は、「て」の横棒とその上の横棒の中心あたりに生じるのが特徴です。

 

 

虎口

 

虎口(ここう)は、人差し指と親指の間にある部分のことを指します。

 

人差し指と親指の中間地点には、骨ばっていない水かきのような部分がありますよね?

 

そこが虎口です。

 

左手の虎口は、大三で巻き込んで手の内を作るために重要な役割を果たします。

 

 

【弓道の手の内は「大三」で作っておく】

 

大前提として、

  • 手の内は本来「大三」で作っておく

べきものです。

 

初心者のうちは大三で手の内を作るのが間に合わず、弓構えまで手元をごそごそとしている方もいるでしょう。

 

しかし「手の内は大三で作り終える」ということができない限り、弓士としてそれ以上の成長は有り得ません。

 

手の内を作るのが遅れていると自覚があるなら、早急にその悪癖を直しておく必要があるでしょう。

 

ただ、大三で慌てすぎて失敗するという初心者が多いことにも留意しましょう。

 

手の内に不慣れな弓士がよくやるのが、拳の角度がズレた手の内を作ってしまい、大三の動作が悪くなってしまっているというケースです。

 

左手首を外側に曲げてしまっているため、第三からの押手が弱くなってしまっているのです。

 

手の内は安定した射を支える重要な要素ですが、だからといって「手の内を作る」ということだけに執心してしまうのも本末転倒です。

 

あくまでも手の内はその後の射を行うための土台造りであるということを忘れず、慌てず正確に作れるように練習しておきましょう。

 

 

【小指が短くて手の内を作れない人は弓道をあきらめるべき?】

 

当たり前のことを言いますが、人間の体には個体差というものがあります。

 

弓道では「指は○○につける」というような指導がなされることもありますが、そもそも指の長さにも個体差があるのですから、こうした指導法が万全であるとは言い難いです。

 

身長が違えば指の長さが違うのも当然ですし、逆に言えば身長が同じ人同士でも指の長さが異なるなんてことは珍しくもないのです。

 

女性だとよく聞くのが、

  • 小指の長さが足りないために「手の内が緩んでいる」と注意される

という弓士です。

 

爪ぞろえは小指を基準として揃えることが一般的であるため、小指が短い弓士は客観的にみて「手の内が緩んでいる」ように見えてしまうわけですね。

 

これは流派にもよりますが、

  • 小指が短いのであれば無理に爪ぞろえに従う必要はない

というのが最近の考え方の主流です。

 

弓道の教えというものは本来「より効率的に射を行う」ためにあるべきものですから、指の長さが違うのに無理やり合わせるなどという「非効率」なことはする必要がないのです。

 

もちろん、何でもかんでも自己流にやるわけにはいかないので程度にもよりますが、指の長さが足りないなら自分に合った方法を探すのが、弓道における正しいやり方だといえるのではないでしょうか。

 

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