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【スポーツ障害とは?】
長期的に同じスポーツを続けることで、体の一部に負担がかかってしまったり、同じような怪我を負いやすくなってしまう現象です。
スポーツ障害の例としては、ボクシングにおける「パンチドランカー」などが有名かもしれません。
パンチドランカーは、頭部への衝撃を受け続けることで発症する脳障害疾患の一種で、日常的に頭部への打撃を喰らい続けているボクサーが、かかりやすい症状として知られています。
もちろん、スポーツ障害が存在するのは格闘技の世界だけではありません。
- 長距離選手がかかる「ランナー膝(オスグッド)」
- テニス選手がかかる「テニス肘」
- 少年野球選手がかかる「リトルリーガーズショルダー」
などその種類は多岐にわたります。
どんなスポーツであっても、肉体を行使する以上は常にスポーツ障害を避ける努力をする必要があるといえるでしょう。
【弓道にスポーツ障害はあるのか?】
さて、ここからが本題です。
先ほど「どんなスポーツであってもスポーツ障害を避ける必要がある」と言ったように、弓道の世界にも当然スポーツ障害は存在します。
弓士のなかには、スポーツ障害が慢性化したために、引退を余儀なくされる方もいるほどです。
もしもアナタができる限り長く弓道に携わっていたいのならば、健康なうちからスポーツ障害に対策を打っておいたほうが良いでしょう。
とはいえ弓道におけるスポーツ障害は、例えば「パンチドランカー」のように分かりやすい症状がついているわけではありません。
そのため対策法や防止法がそれほど広まっておらず、弓士は他の競技の選手に比べて、スポーツ障害というものを軽く考えてしまっている気がします。
しかしだからこそ、弓道におけるスポーツ障害を防ぐためには正しい知識が必要です。
「弓道を続けているとどのような怪我を負いやすいのか」
「弓道でのスポーツ障害を防ぐためにはどのような対策が必要なのか」
ということを、あらかじめ調べておいたほうが良いでしょう。
知っているのといないのとでは、将来スポーツ障害を負うリスクに必ず大きな違いが出るはずです。
【弓道で負いやすい怪我@肘の痛み】
初心者から上級者まで幅広く起こるスポーツ障害が
- 「肘の痛み」
です。
肘は最もスポーツ障害を起こしやすい部位のひとつで、他の競技でも「野球肘」とか「テニス肘」なんて言い方をしたりしますね。
そういう意味で、弓道における肘の痛みは「弓道肘」と呼べるのかもしれません。
弓道の場合、
- 痛む肘は主に馬手(右手)
です。
弓を引くときの負荷が肘に集中してしまい、やがて限界に達して痛みを発するというわけですね。
初心者の場合は
- 「手で弓を引いている」ことが原因
で肘に負担がかかっていると考えられます。
引分けの方法を見直して、肘への負担を減らすように努力しましょう。
中級者〜上級者の場合は、長年の負荷によって肘のダメージ蓄積が限界に達した結果だと思われます。
練習量を少し減らしたり、充分な休息を取ることで対処していきましょう。
【弓道で負いやすい怪我A擦過傷】
厳密に言えばスポーツ障害とは少し異なるのですが、弓士が負いやすい怪我といえば
- 「擦過傷(さっかしょう)」
を思い浮かべる方も多いのでは?
擦過傷というのは、いわゆる「スリ傷」のことですね。
弓手の親指、第二関節のあたりを矢羽で擦ってしまい、浅く広い擦過傷を負ってしまった経験は誰にも一度はあると思います。
大抵は
- 弓の引き方に問題があるため起こる怪我
ですので、弓道初心者に多い怪我であるといえますね。
擦過傷を減らすためには、単純に技術を磨くしかありません。
和弓は正しい扱い方をすれば、指が擦れない仕組みになっていますので、射法八節を美しくこなせば自ずと擦過傷の数も減っていくはずです。
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