おすすめの弓道・アーチェリー教材
弓道射法八節習得プログラム〜射法八節を習得して中・貫・久を鍛え試合に勝つ方法〜【天皇杯覇者 土佐正明 監修】
弓道上達革命 〜初心者と指導者向け〜【天皇杯覇者 教士七段 増渕敦人監修】DVD2枚組
弓道上達の極意〜的中率アップの練習法〜【筑波大学体育会弓道部部長 松尾牧則 監修】
アーチェリー上達革命〜試合でも良い点数を打てるようになる効率的練習法〜【元・慶應義塾大学 洋弓部監督 佐藤達也 監修】DVD2枚組
羽引きには大切な意味がある!
今回取り上げたいのは、打起しの途中で行う「羽引き(?引き)」という動作についてです。
打起しで矢をつがえると、握(弓?)の部分に矢の羽部分がかかった状態になってしまいます。
次の動作に移る前に、羽を少しだけ引いて握からズラしておく動作のことを「羽引き」と言います。
ちなみに羽を引くから「羽引き」と書く場合と、弓?の部分から引くから「?引き」と書く場合がありますが、どちらも全く同じ動作で、読み方も同じ「はびき」です。
現代弓道においては、ほとんどの流派で、この羽引きという動作を行っていると思います。
しかし実は、打起しの動作の中で羽引きが重要視され始めたのは、割と最近のことだとも言われており、その起源はハッキリとしていません。
諸説ありますが、日本古来の伝統的な弓術に、羽引きという発想は無かったという話さえあるのです。
羽引きという動作は、ある意味で「現代の弓道に即した技術」であると考えることができるでしょう。
では、どうして昔は影も形も無かった「羽引き」という動作が、現代の弓道で重要視されるようになったのでしょうか。
それは、羽引きという動作に「3つのメリット」があると考えられるからなのです。
羽引きのメリット1.羽を傷つけない
羽引きを教えている流派の多くは、そのメリットについて
- 「羽を傷つけずに済むから」
と教えていると思います。
特に、学校の部活などで弓道を行っているところでは、そのように指導しているところが多いでしょう。
確かに、羽を傷つけないというのは羽引きを行う上での大きなメリットのひとつです。
要するに「道具の保護」という観点から生まれるメリットですね。
羽引きを行わずに打起しを行い続けると、弓摺羽(ゆずりば)のすり減りが早くなってしまいます。
「弓に摺る羽」と書くだけあって、弓摺羽は弓との摩擦で徐々に傷んでくるものです。
正しく羽引きを行っていれば、弓摺羽の摩耗を最小限に食い止めることができますが、羽引きをおろそかにしていると弓摺羽はすぐにダメになってしまいます。
羽引きのメリット2.肘の角度の確認
意外と知られていないのが、羽引きを行うことで
- 「肘の角度の確認」
を行うことができるという点です。
ここからが、羽引きが単なる道具の保護のために行われているわけではないという所以になります。
初心者は手先の力で羽引きを行ってしまいがちですが、本来は
- 上体と肘の角度を調整することで羽引きを行うのが正解
です。
羽引きで引く矢の長さはほんの1p程度なので、わざわざ手で引かなくても少し肘を曲げて上体を張るだけで、弓摺羽を握から遠ざけることができるのです。
ほんのわずかですが、このときに弓を引き分けることで馬手に力が入り、その後の動作に移行するための準備を整えることができます。
弓を引き分けながら肘の曲げ具合を確認し、力の入れ具合と方向のバランスを調整することが可能になるのです。
羽引きのメリット3.取懸けを安定させることができる
羽引きを行うと、わずかに?の帽子が引っ張られることに気付くと思います。
実はこれが羽引きのメリットのひとつですので、決してこの感覚を見逃してはいけません。
?の帽子が引っ張られるということは、つまり
- 「掛かり具合を確認することができる」
ということです。
枕のかかり具合は最適か、?の帽子の方向は正しいか、取懸けの具合を確認することができるのです。
細かい部分ですが、羽引きの際にこうしたチェックを行うかどうかで、取懸けの安定度が全く違ってきます。
つまり羽引きは、本格的に引分けに入る直前の「予備動作」のようなものだといえるわけです。
または、引分けに移行しても大丈夫かどうかを、逐一確認するための「チェック項目」のようなものだとも言えますね。
打起しを行う際には、キチンと羽引きを行って馬手の感覚を確かめておきましょう。
弓道の動画
弓道で上達する方法
弓道で上達していくためには、
- 基本的な知識
- コツ
- 練習方法
それらを知っていることで、指導された内容を深く理解でき、記録を伸ばすことにつながるでしょう。
そのような基本的な知識やコツ、練習方法を無料メールマガジンで配信しております。
ぜひご登録ください。
弓道で上達していくには
- 一流の人がどのような練習や考え方をしているのか?
- 一流の指導者がどこをポイントとして指導しているのか?
それらを知ることができる、おすすめのDVDがこちらです。
ぜひご覧ください。
- 『手の内』
- 『射形の美しさ』
- 『集中力と精神力』
- 『射技の美しさ』
- 『離れでの理想的なタイミング』
- 『体配の極意』
弓道上達革命 〜初心者と指導者向け〜【天皇杯覇者 教士七段 増渕敦人監修】DVD2枚組
- 中・貫・久に関する悩みの解消
- 思い描いた通りの動作が習得できる
- 射法技術の向上
- 皆中の喜びを知る
- 武道精神がより培われる
弓道射法八節習得プログラム〜射法八節を習得して中・貫・久を鍛え試合に勝つ方法〜【天皇杯覇者 土佐正明 監修】
- 「的中率を上げるための方法」
- 「早気を解消する方法」
- 「正しい射法八節」
- 「正しい道具の扱い方」
- 「結果につながる指導方法と練習方法」
関連ページ
- 弓道足踏みではどれくらいの足幅を取る必要があるか?正しい足幅とは?
- 足踏みは射法八節のなかでも最も基本となる「正しい姿勢を作るため」の動作です。センチ単位で決まった足幅を開くということだけに集中してしまうと、全体の姿勢が崩れてしまいかねません。「正確に足幅を開く」のではなく、「正しい姿勢を作れる足幅を探す」のが本来の目的であるといえます。正しい姿勢を作るためには、身長や体格に合った足幅の広さを見つけなければなりません。何度か練習を繰り返して、自分に合った正しい足幅を見つけられるようにしましょう。
- 弓道の的中率を大きく左右する物見の重要な動作とは?
- 弓道においては、時に「物見」が礼儀動作のように扱われることがあります。 物見とは弓構えに含まれる動作のひとつで、取り懸けや手の内を整えたあとに的を見据える動作のことを指します。確かに初心者から見れば、物見は的中率に直接関係のある動作には到底見えないことでしょう。しかし物見が礼儀の意味しか持たない動作だというのは大きな勘違いです。ハッキリ言えば、物見は弓道の的中率をかなり大きく左右しうる重要な動作なのです。もしも弓構えを完璧にしたいと考えたなら、「自分は正しく物見を行えているかどうか」という点を真剣に考えてみたほうがよいでしょう。
- 弓道の技術力を上げる弓道ノートの記録の仕方とは?
- 自分の体配や射形をちゃんと見直すことで、自分に欠けていることや改善点が明確になりますよね。逆に振り返りをきちんとしないと、いつまでも射形が上達しなかったり、変な射癖がついたりする可能性もあります。弓道教室や部活などで先生や先輩がいる場合は教えてもらえる環境があって良いですが、やはり人に教えてもらう受け身の姿勢だけでは、いずれ行き詰る時が来ます。自分自身でも振り返ってみて、より良い体配・射形のために試行錯誤することが上達のためには重要です。そこで今回は、自分自身で振り返る力を高めるための「弓道ノート」の付け方をご紹介したいと思います。
- 弓道での正しい打起こしを修得するための4つの重要ポイントとは?
- 弓道での正しい打起こしを修得するための、末弭を天井に向かって垂直に向けよう、馬手の方が弓手よりも少し上にくる、羽引きは手先ではなく上体で行う、打ち起こす時には手首を柔らかく、の4つのポイントについて詳しく解説していきます。弓道上達のためにぜひご覧ください。
- 弓道の五重十文字とは?正しく理解するために必要な知識とは?
- 射法八節を守って射形を作っていくと、少しづつ姿勢の中に「十文字」が増えていくことにお気づきでしょうか。胴造りを行うことで完成する「三重十文字」は初心者でも知っていると思いますが、射法八節の六節・会まで行くと「五重十文字」が出来ているはずです。五重十文字は少し難しいので、部活動レベルでは高校生くらいになってから習うことが多く、初心者や中学生にはあまり馴染みのない技法かもしれません。正しい会の姿勢を取るためには五重十文字の理解が必要不可欠です。今回は、五重十文字に含まれる「五つの十文字」をひとつづつ解説していきます。
- 弓道スムーズに引き分けに移れる大三での2つの注意点とは?
- 射法八節の五節、引分けを学ぶ上で「大三(だいさん)」の理解は欠かせません。引分けが上手くできない初心者は、そもそも引分けという動作を「大三」と「引分け」の二段階に分けて考えると上手く引分けることができます。大三は別名「中力」とも呼ばれ、ザックリ言うと「弓を3分の1程度押し開く動作」のことを言います。大三を行う上での注意点はいくつかありますが、特に意識してほしいのは「手の内を完成させること」と「肘の張りを作り直さないこと」の2つです。
- 弓道の残心の重要性とは?美しい残心を身につけるコツを紹介!
- 弓道を始めて間もない初心者は、いまひとつ「残身」の重要性を理解できていない方が多いように思います。残身は射法八節のひとつに数えられていますので、なんとなく「重要なんだろう」とは知っていつつ、「なぜ重要なのか」を考える余裕はないのかもしれません。では、どうして弓道の世界において残身はこれほどまでに重要視されているのでしょうか。今回は初心者向けに、残身の意味や重要性について詳しく解説していきたいと思います。
- 弓道審査での胴造りの重要性の説明と理解の仕方とは?
- 射法八節の二節にあたる「胴造り」。 弦を下に返して弓を立て、矢を番えてから正しい姿勢と呼吸を整える大切な所作です。 弓道を始めて間もない初心者であっても、胴造りが射にもたらす重要性についてはなんとなく理解できているかと思います。 では、胴造りを疎かにすべきでないと断言できる理由はなんなのか…今回は、その重要性と合わせて考察していきたいと思います。
- 初心者向け!弓道の手の内の作り方を徹底解説
- 弓道初心者が最初の当たる壁のひとつが「手の内」ではないでしょうか。 手の内とは要するに「弓の握り方」のことですが、当然ギュッと握ればよいというわけではありません。 安定した射を行うためには、それ相応の手の内の作り方というものがあるのです。 そこで今回は、初心者に向けた「手の内の作り方」やコツ等について徹底的に解説していきたいと思います。