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侮れない巻き藁稽古
- 巻き藁
を使っての稽古ですよね。
一度的前に上がると、矢処のわからないゴム弓や素引き、巻き藁練習に戻ることはなかなかしないと思います。
しかし、実は弓道初心者だけでなく、中級者以上にとっても巻き藁での稽古は非常に有効です。
今回は、中級者以上だからこそ行いたい巻き藁での稽古方法・効果をご紹介します。
効果1:足踏みを自分で正面から確認できる
立に入る所作や足踏みは、的前に立つと自分では見えません。
そのため、巻き藁で鏡を使って自分の足踏みを確認することはとても大事です。
つい惰性で蔑ろにしてしまいがちの足踏みですが、その後の射の土台になる大事な部分です。
足の角度や左右の幅の広さは、毎回的前でも確認しているかと思いますが、巻き藁で鏡を使えば全身のバランスを確認できます。
- 左右の肩の高さは同じかどうか
- 勝手に持つ矢が倒れていないか
- 全身が力んでいないか
- 胸は張れているか
などを、足踏みの際に確認しましょう。
鏡を使うことで、普段的前では見落としていた自分の所作のクセが見つかるのはよくあることです。
効果2:引分けのバランスを見る
巻き藁で弓を引く際、引分けの形を確認することも非常に有効です。
鏡で自分の引分けを確認しながら、押手と勝手が床と平行になっているか見ます。
さらに、
- 勝手首に余裕があるか
- 手の内の握り具合や押手の入れ具合はどうなっているか
- 勝手肘の張り具合はどうなっているか
- 両肘の高さはどうなっているか
などを意識します。
的中率や会の伸びで悩んでいる場合は、大抵この引分け時に何らかの問題があることが多いです。
そのため、鏡を見ながら両手首・肘・腕の関節と言う関節を少しずつ微調整して、骨の収まり具合を確認します。
射形をビデオで確認する方法もありますが、引分けで関節をあちこち動かして確認する場合は、リアルタイムで自分の射形を見て調整出来る巻き藁&鏡の稽古が一番です。
手の内の巻き込み具合や押手の肘の入れ具合など、普段何となくしていることも注意深く観察します。
そのちょっとした角度や、ちょっとした意識の差が、その後の会に大きく影響していきます。
巻き藁なら矢を落として失になっても周囲に迷惑もかからないので、じっくりと取掛けも研究できます。
引き分けから中級者と上級者の判断ができます。
具体的にはこちらをご覧ください。
効果3:離れの勝手を確認する
離れの勝手を確認するのも巻き藁稽古は適しています。
離れの瞬間は勝手の向きや角度を意識するのは難しいですが、離れた後の勝手の位置や角度を、巻き藁の鏡で確認すると自分の離れのクセが見つかることもあります。
- 会のときに勝手がつぶれていないか
- 勝手の肘が残心で程よく曲がっているか
- 扇離れになって残心で肘が上向きになっていないか
- 手のひらが下を向いていないか
など、自分の残心を細かく観察することが大事です。
また、離れた後は全身のバランスも崩れることがあるため、離れても左右の肩や腰の高さが一緒か、身体が傾いていないかなども合わせて確認しましょう。
ただし離れの瞬間を見たい場合は鏡でもなかなか難しいので、スマホなどで動画撮影すると安心ですね。
離れがうまくいかない時の対策方法はこちらをご覧ください。
射形上達には巻き藁の有効活用が重要
一生懸命ゴム弓から練習して一度的前に上がってしまうと、素引きや巻き藁稽古を軽く見がちです。
しかし、的前では出来ずに巻き藁だからこそ出来る練習もあります。
時々巻き藁で自分の射を見ることで、射形や所作を客観的に見ることができ、様々な発見に繋がります。
的前で中りがついてこなくなるなどのスランプを感じた際は、一度巻き藁で自分の射を見つめることで、解決法が見つかるかもしれません。
是非巻き藁を有効活用して、理想の射に近づきましょう。
このように弓道には有効な練習方法がたくさんあります。
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- 日々稽古に励んでいると、なぜか稽古に集中出来ない日もありますよね。自分では集中したいと思っているのに出来ず、離れてしまった後で「こうすれば良かった」と後悔したり、何も考えずに弓を引いてしまって振り返りが出来なかったりすることも。集中出来ていない自分に気づき、原因を考え、集中モードを作り出すのもまた重要なスキルの1つと言えます。今回は集中できない原因ごとに、その対策方法をまとめていきますので稽古の参考にしてくださいね。