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自分の分身とも言える矢
羽根のデザインからはぎ糸の色まで、自分の好みがそのまま反映されるからこそ、自分の分身のように感じている方も多いと思います。
また、敢えて扱いの難しい鷹の羽根などを選んで使う際は、「もっと弓道を上達したい」という意思の表れだったりもします。
道具に感謝する武道である弓道だからこそ、矢の扱い方は弓道の実力に直結します。
今回は矢のお手入れ・修理方法についてまとめていきます。
日々のお手入れ方法
矢は毎日行うべきお手入れは特にありません。
強いて言えば、安土の土がついた際にハンカチで羽根の向きに沿って優しく払い落とすくらいです。
ただし、
- 毎日の稽古の中で濡らさないこと
- 羽根の形が変わるような強い力で触らないこと
- 直射日光に当てないこと
を徹底する必要はあります。
羽根がほつれてきたとき
羽根がほつれてきたときは、湯のしをします。
羽根を水蒸気にあてて指で繊維にそって撫でて形を整えます。
このとき、何秒も水蒸気にあてると羽根が縮んだり、羽根の根本が矢から剥がれかけて浮く「羽根うき」になったりする場合があるため注意してください。
水蒸気にあて過ぎないために、
2〜3秒水蒸気にあてて様子を見て、足りないようならさらに2秒ほどあてるという流れを繰り返すようにする
と失敗しにくくなりおすすめです。
はぎ糸がほつれたとき
はぎ糸という羽根の上下に巻かれている糸がほつれたときは、ボンドを使って留めましょう。
時々はぎ糸が全て取れた状態で矢を使い続けている人がいますが、はぎ糸は羽根の保護や補強の目的もあって巻かれているものなので、はぎ糸が取れたときは出来るだけ早く修理することが大事です。
少しのほつれならば、ほつれた糸を巻きなおしてボンドで留めます。
糸が完全に取れてしまったら、絹糸を巻いてボンドで留めます。
- ボンドで留めた後は透明なマニキュアを万遍なく塗っておく
と長持ちするだけでなく、光沢も出てキレイに見えます。
はぎ糸をキレイに巻くのは難しいので、もし自分で修理するのが難しいと感じたら、弓具店に修理をお願いしても良いでしょう。
矢を長持ちさせるためのポイント
矢筒は矢の長さに合うもの
まず1つ目のポイントは、矢筒は矢の長さに合ったものを選ぶことです。
矢筒に対して矢が短いと取り出すときに羽根を傷めがちになるためです。
射形を整える
2つめのポイントは射形を整えることです。
特に会のときに勝手をひねり過ぎて余分な力が入っていると、離れの際に弓と矢が強い力で擦れ、羽根がみるみる傷んでいきます。
また、初心者は矢番えの際も羽根を傷めがちです。
目配りや手の運びの所作を整えていくことで、羽根を傷めずに弓を引けるようになっていきます。
時々筈の向きを変える
3つ目のポイントは、時々筈の向きを変えることです。
上級者でも、どうしても矢に付いている3枚の羽根のうち1枚だけは、日々の稽古で傷んでいきます。
矢は消耗品なので、多少の傷みはどうしようもありません。
しかし1枚だけ羽根が削れていくと、3枚の羽根のバランスが崩れて矢が飛ぶ際の回転も乱れ、矢飛びにも影響してしまうので、筈の向きを変えることで、3枚の羽根がバランスよく傷んでいくようにすることができます。
そうすることで、矢飛びも改善するだけでなく矢も長持ちします。
お気に入り矢を長く使いましょう
いかがでしたか?
自分の分身とも言える矢は、日々の使い方が一番表れるところ。
雑な弓を引いたりお手入れをさぼっていたりしたら傷みも激しくなり、買い替えスパンも短くなり経済的にも良くありません。
道具の扱いを丁寧に出来るかどうかも、弓道の実力のうちです。
お気に入りの矢を長持ちさせるためにも、時々羽根のお手入れを見直してみてください。
矢のお手入れ動画
選び方ポイント@:材質
矢選びで重要なのは、何といっても
- 羽
- シャフトの材質
ですよね。
七面鳥の羽
まず羽ですが、初心者〜中級の方は
- 七面鳥の羽
を使われていることが多いのではないでしょうか。
七面鳥の羽は、比較的衝撃や雨・湿気に強く、手入れもしやすいので、弓道の練習に向いています。
鷹や鷲の羽
中級以上の方は
- 鷹や鷲の羽
に憧れることもあるかと思いますが、鷹や鷲の羽はほとんど竹矢用として使われていますね。
1本何万円もすることが多く、また雨などで羽が縮みやすいので上級者向きの矢です。
射形がある程度綺麗でないと、すぐに羽が傷んで抜けて禿げ状態になってしまうので、手入れの大変さの覚悟と、射形への自信がない方は、あまりおすすめは出来ません。
シャフト選び
次にシャフトですが、初心者〜中級の方はジェラルミン矢で
- 1913・7620
といった矢を使われているかと思います。
このタイプの矢は比較的軽く弓力が8〜13kgなどに適しており、初心者や女性の方に向いている矢と言えます。
しかし軽い矢は雨風や空気抵抗の影響を受けやすく、矢が曲がったり折れやすかったりもするデメリットもあります。
そのため矢処をもっと安定させたい、強い弓を引きたいという方は、
- 2015・8023
の矢がおすすめです。
このタイプの矢は頑丈で折れたり曲がったりしにくいですし、弓力が14kg以上の方や男性の方におすすめですよ。
選び方ポイントA:重さ
材質の次に注意すべきは、矢の重さです。
矢の重さは、ほとんどシャフト部分で決まりますよね。
- 近的か遠的か
- 引く弓のキロ数
- 矢尺
- 竹矢かジェラルミン・カーボン矢か
等で自分に合う重さの矢を見つけましょう。
一般的な近的では前述の通り、弓力が13〜14kgを境に、1913・7620の矢にするか、2015・8023の矢にするかを決めるのが一般的です。
ただし腕の長さが長めの方の場合、記載の弓力よりも実際は強い力で引いているので、多少重めの矢でも大丈夫ですよ。
射形にムダがなくなってきて、離れの際に弓の力が矢にスムーズに伝わるようになってきたら、矢にとっては押し出される負担が大きくなるので、少し太めで重い矢を選んでみましょう。
選び方ポイントB:デザイン
弓道の稽古をしていくにあたって、矢のデザインも大事にしたいですよね。
稽古で毎回使うものだからこそ、お気に入りのデザインの矢を使うことで、モチベーションも上がったり、
「羽を傷めないために勝手のクセを早く直さなきゃ」
といった、射形改善の意識にも繋がったりします。
そのため、自分が「これが良い!」とピンと来たデザインが良いでしょう。
もし「デザインなんか気にしない」という、とにかく
- 実用性重視の方がいらっしゃれば、奇抜なデザインの矢がおすすめ
です。
羽が豹柄だったり、真っ黒だったりといった、奇抜なデザインの矢は目を引くので、射場に人数が多いときなどは、すぐに自分の矢を見つけることが出来て便利です。
羽はシンプルにして筈だけ目立つ色というのも目を引きます。
ただし、シャフトは鮮やかでない色がおすすめです。
繰り返し使うと、少しずつ籐と矢が擦れて色が剥げてしまいますが、薄い色だと色の剥げているのが目立たないというメリットがあります。
お気に入りの矢で稽古を
同じデザインの矢はほとんど存在しないので、だからこそ個性やセンスを発揮できる矢。
今の自分に合った矢を使うことで、さらに弓道が上達したり、稽古のモチベーションも上がったりします。
お気に入りの矢を見つけて、稽古をもっと楽しんでくださいね。
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