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得意・不得意が分かれる中仕掛作り
購入すると、あらかじめ中仕掛がある弦もありますが、ほとんどの方は自分の矢筈に合わせて手作りしますよね。
その手作りの際に、上手い・下手がはっきりとわかってしまうのが中仕掛。
ガタガタの中仕掛だと、矢を番えるのもスムーズに行かないですし、何より見た目が残念な感じになり「この人は道具を大切に扱ってない」なんて思われることも。
しかし中仕掛は、ポイントとコツさえつかめれば、誰でもきれいに作ることが出来るんです。
そこで今回は、中仕掛をきれいに作るためのポイント3つをご紹介していきますね。
きれいな中仕掛を作るポイント@:少しずつ重ねる
きれいな中仕掛を作るためにまず大切なのは、
- 中仕掛を一気に太く巻きつけ過ぎない
ことです。
まずは弓に弦を張り、弦輪の大きさなどをしっかり調整します。
上関板に弦が付いていたりすると、番えの位置も変わるので、弦の張り方が適当かをあらかじめ確認しておきましょう。
次に実際に矢を番えてみて、中仕掛を巻きつける位置・幅に軽く印をつけます。
お持ちの方は、的中定規で垂直になる箇所も把握しておきましょう。
その印に合わせて中仕掛を巻きつけていきますが、この際、中仕掛は何度か割いてよくほぐし、薄くした状態で巻いていきます。
薄くした状態で巻いていくと、おそらく1度では中仕掛はゆるゆるで矢は番えられないと思います。
しかしそれで大丈夫です。
2回目、3回目とさらに巻きつける中仕掛けを細くして、太さの調整をしていきます。
何度も繰り返し巻きつけるので、時間はかかってしまいますが、中仕掛がガタガタになりにくく、うっかり中仕掛が太すぎたという失敗も防げるので、試してみてくださいね。
きれいな中仕掛を作るポイントA:丁寧に道宝をかける
2つ目のポイントは、
- 道宝を丁寧にかける
ということです。
丁寧に中仕掛を巻きつけたつもりでも、やはり巻きつけただけでは、密度も低くて強度も落ち、こまめに修理しなければいけない中仕掛になってしまいます。
そのため、丁寧に道宝をかけることによって、より平らで強くなめらかな中仕掛になります。
道宝をかける際のポイントは、
- 必ず一定方向にかけること
- ボンドを多く付け過ぎないこと
一定方向にかけることで、より中仕掛がきつく巻きつき平らになります。
また、ボンドを付け過ぎるとボンドで、中仕掛の幅にムラが出来てしまったり、道宝がボンドでドロドロになってしまったりするので、指でしごいて余分なボンドを落としながら巻くのがおすすめです。
また何度も中仕掛を作っていると、ボンドが張りつくことで、道宝が平らでなくなってくることがあります。
そういった場合は、道宝のボンドを剥ぎ落とすか、カッターで削って平らな状態で作ることで、よりきれいな中仕掛に近づきますよ。
きれいな中仕掛を作るポイントB:完全に乾くのを待つ
意外と忘れがちなのが、
- 中仕掛がしっかり乾くまで待つ
ということです。
稽古の合間で中仕掛の調整をしていると、つい「もう大丈夫かな?」と思って、矢を番えたり弓を引いたりしてしまいたくなりますよね。
しかし、しっかり乾いていないと、せっかくの中仕掛に傷やくぼみが出来てしまうので、十分に乾かしてから使いましょう。
きれいな中仕掛で気持ちもスッキリ
いかがでしたか?
弦購入後の最初の中仕掛をきれいに作ることができれば、中仕掛の修理の頻度・手間も減らすことが出来ますし、矢を番えるときにストレスを感じずに済みます。中仕掛の見た目もきれいになって、弦音も良くなるかもしれませんよ。
きれいな中仕掛けで、気持ち良く稽古しましょう。
中仕掛けの動画
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