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稽古がマンネリ化してきたら
しかし、何度も何度も同じ動作を繰り返していると、気付けば何も考えずに弓を引いていて時間だけが経っていた…なんてこともありますよね。
特に社会人になってからは稽古時間もあまり取れないので、少ない時間でより効果的な稽古方法を実践したい方がほとんどです。
そこで今回は、ダラダラと稽古してしまいそうになったときにリフレッシュしたり、少ない時間でより効率的に稽古したり出来る方法を3つご紹介します。
稽古方法@:小さい的を使う
近的では霞的を使うのが一般的ですが、霞的の稽古がマンネリ化してきたときは
- 八寸的
- 三寸的
など、小さい的を使うと新鮮味が出てリフレッシュ出来ます。
また、敢えて
- 小さい的を使用することで狙いを定める際の集中力が増す
という効果もあります。
三寸的の後に霞的を射場から見るととても大きく見え、普段の狙いがぼやけているたり、押手が意外と安定していないことがわかったりすることもあります。
もし八寸的や三寸的の的枠が弓道場にない場合は、ガムテープの芯に的紙を張ると、三寸的の気分で弓を引けるので、的枠のない方は試してみてくださいね。
稽古方法A:見取り稽古
スランプに陥ってしまったとき等に特に効果的な稽古方法が、こちらの
- 見取り稽古
です。
なんとなく稽古へのモチベーションが上がらない、弓を引くたびにどんどん射形が乱れて行く気がする…そんなときは他の人の射形を観察してみましょう。
- 射場の立ち位置や重心の位置はどうか
- 目線の動き方はどうか
- 打ち起こしから離れまでのリズムはどうか
自分と違うポイントを見つけたら、自分なりの仮説を立ててみるのも有効です。
「この人は打ち起こし前に息を吐いて、その後一拍置いてから打ち起こし始めるけれど、そうやって一拍置くことが会の伸びに繋がっているのではないか」
といった仮説を考えておき、自分が弓を引く際に試してみます。
そのような仮説と検証を繰り返すことで、行き詰ったように感じていた稽古も、視界が開けたようにやるべきことが見えてきたりしますよ。
稽古方法B:弓道ノートをつける
自分の射を振り返るのに最も有効な方法の1つが、こちらの
- 「弓道ノートをつける」
だと思います。
弓道ノートには、的中率や矢処、会の長さや射形の改善点などを記載します。
数週間にわたって記録をつけていると、
- 「引き分け時に勝手が負けていると会が伸びない」
- 「自分の場合は、狙いは西半月というよりも3分の1くらいがいいかも」
などといった傾向が分析出来るようになってきますよ。
的中率や会の長さといった数値的な記録だけでなく、
「離れのときに親指をクイっと伸ばすと押手が負けない」
といった
- “自分なりの感覚”
も一緒にメモすると、試合前の調整時でも大事にすべきポイントの優先順位が整理出来ますね。
- 射場での稽古のはじめにその日の射形目標を立て
- 稽古時間中に的中数や会の長さなどを記録しておき
- 帰宅してから射形の改善点などを整理し
- 次回稽古の目標を考えて弓道ノートに記載する
というPDCAサイクルは、とてもシンプルですが射形改善のためにとても効果があるため、是非試してみてくださいね。
効果的な稽古で上達しましょう
いかがでしたか?
ついマンネリ化してしまいがちな弓道の稽古だからこそ、自分自身で射形改善・成長出来るように、考えながら日々稽古することが大切です。
射形が改善したり、的中率が上がったりと自分の成長が見えると、より稽古の楽しく行うことが出来ます。
効果的な稽古で着実に上達して、稽古を一層楽しんでくださいね。
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