弓道を始めたばかりの初心者におすすめの道具(弓具)

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弓道を始めたばかりの初心者におすすめの道具(弓具)

弓道を始めたばかりの初心者におすすめの道具(弓具)

道場から借りている弓や矢で、的前に何度も立つようになると「自分専用の弓や矢が欲しい」と思う人も少なくはないでしょう。

 

しかし弓や矢など、弓道で使う道具にはさまざまな種類があるため、初めて弓具を購入するとき「一体どれを選ぶべきか」と迷ってしまうもの。

 

適当に選ぶと後悔することもあります。

 

そこで今回は弓道の道具購入を考えている人のために、おすすめの道具を見ていきます。

 

おすすめの道具

弓具はたくさんの種類の中から、自分に合うものを選ぶ必要があります。

 

選び方を間違うと射形や矢飛びに大きく関わる道具は、弓、弦、矢、かけ、が挙げられます。

 

では、それぞれどのような物がおすすめなのでしょうか。

 

弓は

  • グラスファイバー製
  • カーボン製
  • 竹製

の3種類の弓があります。

 

初心者であれば、安価でメンテナンスも簡単なグラスファイバー製を勧められることも多いですが、先々のことを考えるとカーボン製の弓を選んだ方がメリットがあります。

 

グラスファイバー製の弓も、カーボン製の弓も、ほとんどメンテナンスが不要で扱いやすい弓です。

 

しかし、一番の違いは弓の勢いである「矢勢」に現れます。

 

カーボン製の弓は、離れを行なった後の弓の返りが速く、それは矢の勢いも高めます。

 

勢いのある矢は、多少のブレが生じても直線的な矢飛びを保つことができるため、的中率の向上につながります。

 

値段もグラスファイバー製の方が安いと言われますが、実は大きくは変わりません。

 

たしかに平均的に見るとカーボン製のほうが2?3万円程度高くなりますが、物によってはカーボン製より高いグラスファイバー製もあります。

 

弓は一度買うと長く使える物です。

 

カーボン製のはグラスファイバー製より優れている部分がいくつもあります。

 

後から高い費用を出して買い替えるぐらいなら、最初からカーボン製を購入するようにしましょう。

 

なお、竹弓は離れた後の反動が少ないというメリットがありますが、価格が高く、メンテナンスも難しいため上級者向きです。

 

 

弓道で使う弦は、大きく分けると

  • 「麻弦」
  • 「合成弦」

の2種類の弦があります。

 

麻弦は耐久性が低いことに加えて、価格も高いため初心者には向きません。

 

そのため合成弦をお勧めすることになりますが、合成弦は製品によって特徴も大きく異なります。

 

弦の使用感は射手の好みや道具との相性によって変わるため、どの弦が良いとは一概には言うことができません。

 

以下にいくつかの製品と特徴を挙げます。価格はいずれも500?1,000円程度と高いものではないため、いくつか試してみるのもいいでしょう。

 

弓神

弦が太いため、矢所が安定しやすくなります。価格も安いためお財布にも優しい弦です。

 

天弓

弦が堅いため、切れにくく高い弦音が出せることが特徴です。

 

飛翔

天弓と同じく弦が堅いため切れにくいという特徴があります。天弓と比べると値段が多少安い分、伸びやすいという口コミもあります。

 

響R

堅い弦ですが、ねじり方がロープのようになっているため折れにくいという特徴があります。

 

弓道で使用する矢には、

  • ジュラルミン製
  • カーボン製
  • 竹製

の3種類があります。

 

最初は弓と同じように、価格の安さからジュラルミン製を勧められることも少なくありません。

 

しかし、矢も普段から丁寧に扱うと、非常に長く使える代物です。

 

そのことを考えると、最初で多少高いものを買っても、価格に見合う性能があれば損ではありません。

 

カーボン製の矢は、ジュラルミンの矢より1万円、物によっては3万円以上高くなることもあります。

 

しかしカーボンはとてもしなる素材であるため、その矢は勢いがあり、安定した的中率を保つための一助となることでしょう。

 

もちろん竹矢も、離れの際の振動を吸収して真っ直ぐ飛びやすいという特徴があります。

 

しかしその価格は10万円を超えるものも珍しくはなく、それでいて管理も簡単ではありません。

 

それぞれの弓の性質やコストパフォーマンスの面から、弓道を始めたばかりの頃はカーボン製の矢を選ぶようにしましょう。

 

かけ

かけは、

  • 親指、人差し指、中指までかぶせる「三つがけ」
  • 小指以外全てにかぶせる「四つがけ」

が主に使われています。

 

四つがけは重い弓を扱う時に動作が安定しやすい反面、軽い弓を扱う時にはその安定感が邪魔をして、離れの際に引っかかりやすくなることがあります。

 

そのため、三つがけと四つがけは、弓の重さによって使い分けるときれいな射形を保つことができます。

 

重い、軽いは人によって異なるため、あくまでも目安ではありますが、20kg未満の弓で三つがけ、20kg以上の弓で四つがけを使うようにしましょう。

 

 

高ければいいというわけではない

弓道で使う道具にはさまざまなものがあり、その値段はピンからキリまであります。例えば同じカーボン製の矢でも、安いものと高いものでは6本あたり3万円以上の開きがあります。どの道具を選ぼうかと考えたとき「高いものであれば間違いはない」と考えてしまうかもしれませんが、弓道は道具との相性も重視する必要があるスポーツです。

 

一人一人体格や、筋力、そして技術も大きく違います。

 

誰かが「この道具が良い」と言ったとしても、全ての人が同じ体格、同じ筋力、同じ技術ということはありません。

 

その道具が良いのはあくまでも「その人にとって良い道具」なのであり、あなた自身にとって良い道具かどうかは使ってみるまで、ハッキリとはわからないものなのです。

 

そのため「高い道具=良い道具」という考え方は捨てましょう。

 

そのうえで、扱いやすいカーボン製の弓や矢のなかでもどの道具を選ぶべきか、合成弦の中でどれを選ぶべきか、試せるものは試して吟味していくようにしましょう。

 

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まとめ

最後に、道具別に何がおすすめか簡単にまとめると

  • 弓…カーボン製
  • 弦…合成弦、ただし合成弦は製品によって使用感が異なるためいろいろ試してみる
  • 矢…カーボン製
  • かけ…20kg未満の弓を使用している場合は三つがけ、20kg以上の弓を使用している場合は四つがけ

となります。

 

今回はまだ弓道を始めたばかりの人のために、費用面や扱いやすさの面から見ておすすめの道具を紹介しました。

 

しかし今回紹介した物は、いずれも中級者と呼ばれるようになっても違和感なく使える道具ばかりです。

 

適当に道具を選ぶと、すぐに弓をダメにしてしまった、扱いにくくてすぐに別のものを買った、などという失敗につながる可能性があります。

 

「どのような道具を選べばいいかわからない」という人は適当に道具を選ぶのではなく、道具と長く付き合っていけるように、今回おすすめした物を選ぶようにしましょう。

 

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