弓道かけを長持ちさせる最低限しておきたい3つのお手入れ方法とは?

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みんなはどうしてる?かけのお手入れ

弓道で使うかけの手入れ方法3つ

丁寧に使えば20〜30年は使えるという「かけ」。

 

鹿の皮を使用しているため、長年使っているうちに色あせたり形が変わってきたりして、「お手入れ方法はこれで間違ってないよね?」と不安になってきますよね。

 

そんなあなたのために、今回は「これだけは!」というかけのお手入れ方法3つをご紹介します。

 

人によってお手入れ方法は好みやこだわりがあるものの、最低限この3つをおさえていれば初心者の方でも大丈夫ですよ。

 

特に重要なお手入れ方法3つをマスターして、使い慣れたかけを長く使えるようにしましょう。

 

心掛けたいかけの手入れ@:万全な湿気対策

かけのお手入れ・保管でとにかく大事なことは

  • 「湿気対策」

です。

 

  • 湿気対策が出来ていれば、かけのお手入れの半分は終わっている

と言っても過言ではないくらい、湿気には気をつけないといけません。

 

具体的なお手入れ方法ですが、まず稽古中は

  • 汗をかいたら下がけをこまめに交換

しましょう。

 

 

  • 稽古1時間で1回程度交換

出来れば良いのですが、「そんなにたくさん下がけを持っていない」という方は矢取りのとき等、かけを外している間で下がけが自然乾燥しやすくなるよう工夫してみてください。

 

例えば

  • かけを外したら下がけを取りだして太陽光にあててみる
  • 下がけの端を持って振り回して風で乾かしてみる

なども意外と効果があるものです。

 

かけは出来るだけ湿気にさらさないことが前提ですが、梅雨や霧などの日で、どうしてもかけ本体にかなり湿気が感じられるときは、乾いたタオルを準備しておくのも有効です。

 

ティッシュやタオルでおさえるように湿気を取った後、乾いたタオルで巻いたうえで乾燥剤と一緒にしまいます。

 

また、かけをしまうのは袋ではなく缶がオススメです。

 

  • 乾燥材をかけと一緒に缶の中に入れておく

と、湿気取り効果が行きわたって付け心地もカラっとするからです。

 

天気の良い日には、陰干しするのもオススメですよ。(かけ本体は太陽光に直接あてるのは厳禁です)

 

そして稽古を終えたら、ハブラシ等でかけに付いているぎり粉を落としましょう。

 

ぎり粉は固まると落ちにくくなり、汚れやカビの原因になったりするので、サッとで良いので落としておくことで、次回の稽古で中指と親指の滑り具合も調整しやすくなりますよ。

 

 

心掛けたいかけの手入れA:手首の形をキープして保管

湿気対策の次に重要なのは、

  • かけを自分好みの形にキープする

ことです。

 

かけは最初購入したときは、皮がかたく付け心地が悪いです。

 

それをほぐしたり、自分の手の形に馴染むように皮を伸ばしたりして、徐々にぴったりとした付け心地にしていきますよね。

 

特に試合の前などは、かけの付け心地は神経質になりがちです。

 

ちょっとした締め具合で、打ち起こしから離れまでの感覚が違ってくるので、毎回稽古後に同じ形・同じしまい方をすることが大切です。

 

  • 矢をつがえたときの形で、中に乾燥剤を入れた状態でキープ

出来るようにしましょう。

 

心掛けたいかけの手入れB: 糸がほつれてきたら早めに修理

数年かけを使っていると皮の継ぎ目、特に親指の皮の縫い目の糸が擦れて皮がめくれてしまうことがよくあります。

 

こういったときは、しばらく稽古が出来なくなって残念ですが

  • 早めに修理

に出しましょう。

 

昔の人は米粒を潰して糊の替わりにかけの修理に使ったりしたようですが、正直なところ米粒ではすぐにはげてしまいがちです。

 

そのため、かけの皮が捲れてきたら、長く使うためにもきちんと修理に出しましょう。

 

カケ帽子 当て革貼り動画

 

 

 

一生もののかけを育てましょう

自分の手の形に合わせて作り、使えば使うほど自分の手に馴染んでいくかけ。

 

弓道の道具の中で、最も愛着のある道具のひとつだと思います。

 

良いかけは1日にして成らず。

 

毎日のちょっとしたお手入れで、より使いやすく、より的中に繋がるかけが育ってきます。

 

しっかりお手入れして、自分だけの一生もののかけを育てていきましょう。

 

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