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1.自分の弓力に合った弓を選ぶ
- 自分の弓力
をはかっておきましょう。
弓力とは弓を引く力を数値で表したもので、s数が強いか弱いかによって使用する弓を変えます。
一般的に弓力を測定するためには、専用の弓力測定ハカリを使いますが、指導者によっては独自の測定方法を持っていることもあるので、まずは指導者に相談してみましょう。
あくまで目安ですが、弓道を始めたばかりの
高校生の場合
- 男子で10〜14s
- 女子で10〜12s
が平均的な弓力です。
成人の場合
はやや弓力が下がり、
- 男性で11〜12s
- 女性で8〜10s
ほどになります。
このあたりを基準にしつつ、あとは弓具店に相談して、実際に弓力を測ってみるのが良いでしょう。
ちゃんと弓力が合っていない弓を使っていると、思わぬ怪我に繋がりかねません。
弓力が強い弓はそれだけ引き戻す力が強いため、無理に引くと弦が反発して、顔や腕に当たってしまう恐れもあります。
また、無理に弓を引く時には腕や胸の筋肉を使ってしまうため、姿勢が乱れてしまいます。
その場の的中率が下がるだけでなく、姿勢や引き方に変なクセがついてしまうので、今後の上達にとっても大きな弊害になってしまうことでしょう。
2.自分の身長に合った弓を選ぶ
弓に分類される武器は世界中に存在しますが、弓道に用いる和弓は世界で最も大きな弓です。
基準の大きさで七尺三寸(2m21p)もあり、これはアーチェリーに用いる洋弓とは、比べ物にならない長さです。
それだけ長い弓ですので、和弓を選ぶときには
- 「自分の身長に合わせる」
ことも大切になってきます。
- 身長が低い方なら短い弓
- 身長が高い方なら長い弓
を使用することで、道具に左右されない適切な結果を出すことができるようになります。
弓の長さと身長の高さに決まった階級があるわけではありませんが、ある程度の目安があるのでご紹介しておきます。
ここでご紹介するのは、あくまで一般的な目安なので、購入するときは実際の使い心地や、流派の違いも考慮して選び分けてみてください。
三寸詰
一般的な弓の中では最も小さな七尺(212p)の弓です。
三寸詰は身長145p〜155p、矢束の長さが80p以下の方にオススメです。
並寸
一般的に基準とされている七尺三寸(221p)の弓です。
並寸は身長155p〜165p、矢束の長さが85p以内の方にオススメです。
二寸伸
基準よりも少し長い七尺五寸(227p)の弓です。
二寸伸は慎重165〜175p、矢束の長さが90p以内の方にオススメです。
三寸伸
2番目に長い七尺六寸(230p)の弓です。
三寸伸は身長175〜180p、矢束の長さが95p以内の方にオススメです。
四寸伸
一般的に最も長い七尺七寸(233p)の弓です。
四寸伸は慎重180p以上の高身長で、矢束の長さが100p以内の方にオススメです。
3.弓の種類を知っておく
ひとくちに弓といっても、材質によっても様々な違いがあります。
昔はそれこそ竹で作られた弓しかありませんでしたが、現在では
- グラスファイバー
- カーボンファイバー
が主流になりつつあります。
弓の素材が腕前に大きく影響するわけではありませんが、使い勝手や手入れ方法には大きな違いがありますので、素材選びにも細心の注意を払いましょう。
竹弓
竹を重ね合わせて作る、日本古来の和弓が「竹弓」です。
最も伝統的で格式高い弓で、伝統工芸品のように作り手次第で性能を変えます。
昔は接着剤に至るまで、ニベを使うなど全てが天然素材で作られた弓でしたが、近年では合成接着剤を用いた竹弓も増えています。
使うほどに味わいを増す弓ですが、季節や天候によって弓の強さが変化する、上級者向けの弓でもあります。
しなりの良い竹を使用しているため、耐久性は決して低くありませんが、手入れを怠るとすぐに劣化してしまうという欠点もあります。
カーボン入竹弓
一般的な竹弓は竹ひごを芯材にしていますが、最近ではカーボンを芯材とした「カーボン入竹弓」というものが開発されています。
見た目は天然の竹弓と全く変わりませんが、芯材にカーボンを使ったことで耐久性を増しています。
ただしお手入れは、通常の竹弓と同じように行わなければ、表面が劣化してしまいます。
カーボンファイバー弓
竹の代わりに、カーボンファイバーで作り上げた弓です。
科学の発展により、大量生産できるようになったカーボンファイバーのおかげで、竹弓よりも遥かに安価で手に入る弓として開発されました。
安く買えることから、部活動で弓道を始めた学生に人気が高く、手入れも竹弓に比べると、非常に楽という利点があります。
グラスファイバー弓
カーボンファイバー弓と人気を二分する、グラスファイバー製の弓です。
耐久性に優れており、変形や破損が少ないのがグラスファイバー弓を選ぶメリットです。
とはいえ、総合的な性能や使い勝手は、カーボンファイバーとほとんど差が無いので、どちらを選ぶかは好み次第です。
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