弓道の昇段審査における「学科試験」について

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実技だけじゃない!昇段には「学科試験」が必要不可欠

弓道の昇段審査における「学科試験」について

未経験者にとっては意外かもしれませんが、弓道の昇段には
  • 「学科試験」

があります。

 

どれだけ的中率に自信のある方であっても、学科試験をパスしなければ昇段することはできません。

 

そこまで難易度の高い問題が出るというわけでもありませんが、学科試験を舐めてかかると、思わぬ落とし穴になる可能性もあるので、注意しましょう。

 

学科試験では、

  • 100点満点中で最低60点以上を獲得

しなければなりません。

 

昇段するためには

  • 実技と学科の両方で合格点以上をキープする必要があり、どちらか片方落とすだけでも不合格

となります。

 

学科試験にはどんな問題が出る?

学科試験に出題されるのは、当然すべて弓道に関する問題です。

 

段位によって出題範囲は違いますが、ほとんどは普段しっかり練習さえしていれば、解けるような問題なので身構えなくても大丈夫です。

 

出題されるのは知識問題というよりも、文章問題に近いものがほとんどです。

 

そのため、弓道の学科試験をパスするためには、暗記力よりも

  • 「文章力」のほうが重要

になってきます。

 

例えば初段の昇段試験には
「弓道を始めた動機と、弓道を始めて感じたことを書きなさい」
というような問いがよく出題されます。

 

この問題をはじめとして、初段の学科試験には「試験」というよりも「履歴書」を書くような気持ちで臨むべき問題が多々あります。

 

上記の問題には明確な答えはなく、弓道を始めた理由が適切か、弓道を通してどのように成長しているかといった「適性」が見られます。

 

常識的な内容を5〜10行程度書くことができれば、まず不正解ということはないでしょう。

 

ちなみにこの問題は
「私が弓道を始めたきっかけは、知人が出場していた弓道の大会に応援で参加し、選手たちの弓を引く姿の美しさに感動したからです。弓道を通して心身ともに成長することを目的とし…」
といった感じで解答していきます。

 

弓道を始めた理由や感じたことなどは、当然人によって違いますので、解答例を丸暗記するのではなく、自分の気持ちに従って正直に書くのがポイントです。

 

 

学科試験に合格するためにはどれくらい勉強すべき?

学科試験に油断してかかることはできませんが、初段〜二段程度の学科試験はそこまで難しくはありません。

 

勉強は必要ですが、試験の何ヶ月も前から参考書片手に猛勉強を…なんて必要はないのでご安心ください。

 

人によって必要な勉強時間は違いますが、要領の良い人なら前日に軽く過去問を解くだけでも合格できるでしょう。

 

多少の暗記問題と文章力への対応が必要になりますので、文章力と暗記に不安のある方は、1週間ほどの勉強期間をとってみても良いでしょう。

 

例年、出題される問題は大差ないので、勉強方法としては

  • 「過去問を解く」のがベスト

です。

 

問題のニュアンスが違うだけで、答えは大差ないということが多いため、これまでの模範解答を軽く覚えておくと合格に近づきます。

 

 

段位によって難易度はどれくらい変わるのか

段位が上がるごとに実技試験の審査が厳しくなるように、学科試験の出題も徐々に難易度を上げていきます。

 

とはいえ、少し段位が上がっても、ほんの数日勉強すれば合格できるような出題が多いので、段位が上がっても学科試験に身構えなくても大丈夫です。

 

出題されるのは、普通に練習を積み重ねていれば、いつの間にか覚えているような問題がほとんどで、トリッキーな出題はほとんどありません。

 

例えば五段の学科試験において、過去に
「五重十文字、三重十文字について述べなさい」
という問題が出題されたことがあります。

 

確かに初段の出題範囲より難しくなってはいますが、五段の昇段試験を受ける段階で「五重十文字ってなに?」なんてことを言う人は居ないでしょう。

 

文章力の無い人だと、この動作を文章で説明するのに少し苦労するかもしれませんが、しかし「全く解らない」と混乱してしまうようなことは無いはずです。

 

このように、弓道の学科試験は段位が上がったとしても、大して高難易度のものではありません。

 

学科試験はあくまで

  • 「普段からしっかりと練習を積んでいるか」ということを確認するためのチェック項目

のようなものなので、勉強が苦手な方でも練習さえしっかり行えば、高い確率で合格できますよ。

 

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